rina ishitani

文 - ふみ -

2023/7/22 伝える

未だに『伝えることの意味』は分からない だからこそ、これらの文を書いているのかもしれない でも高校生の頃はもっと分からなかった 「痛い」とか「しんどい」とか 何気ない日常会話で、ちょっとした独り言で ぽつりぽつりと零せばよかったのに 重い言葉と…

2023/8/6 私と作品

最近見たり読んだりした作品の中で、今の私のエッセンスとなっているものを幾つか紹介します。 あの子の子ども 高校生の妊娠を巡る物語。どんな年齢や立場の人にもおすすめできる漫画。一コマ一コマが愛おしい。 あの子の子ども - 蒼井まもる / 【第1話】予…

過眠症のはじめて

2015年冬 中学3年 数学の授業。演習の時間。 問題を解いていると睡魔が来たため、 机にふせって寝ていた。 どれくらいか経って、少し意識が浮上したとき 他の子達は粗方問題が解けたのか、席の近くから話し声が聞こえてきた。 りなちゃんって真面目そうなの…

視覚過敏のはじめて

2013年 中学1年生 雨が降り出したようで、同級生達が廊下の窓に集まり外を覗く。 つられて私も駆け寄り、友人の横に並んで空を見上げた。 ,1,2 ズキンと眼球の裏に痛みが走る。思わずしゃがみ込む。 痛みが過ぎたのを認識して、目を覆っていた手を降ろ…

2023/6/10 -触覚過敏について-

今日までの気持ちを、短い声にしておいておこうと思います。

食事のそれから

2013年(?) 中学1年 冬 幼稚園からずっと使っている木椅子に座る。リビングで食事をするときは、長方形の机の短辺側に私は座る。右手が母、左手が手前から兄、父の座る場所だ。 ここのところ生理痛が止むことがなかった。波はありながらも一定値を下回ること…

2023/3/19

「物として扱っているようで嫌だった」と呟いた彼に 「そういうもんだよ」と私は答えた。「そこまでの話じゃなくても、女を物として扱うのは生活に染み付いたごく普通なことだよ」と。 久々に高校の同級生と会って、日常の疑問から始まるジェンダーやフェミ…

食事制限のはじめて

2013年 中学1年 初夏 毎年夏はチューペットや氷を頬張る。もちろんアイスクリーム、ソフトクリーム、かき氷なども時々食べる。でも生理痛となってから迎える初めての夏、例年のように氷を頬張るとしばらく後にキツイ生理痛が来た。生理痛対策の基本のキ、体…

生理痛のはじめて

2012年 小学6年生 初潮。よりも前のおりものと生理の間のようなものが来た。 まだまだ生理は来ていない。なのに、もう生理が来たんじゃないかと思うほどの腹痛だった。 まだ我慢できる。でも今がこれで、 『生理が来たらどうなってしまうんだろう…』 2023/3…

頭痛のはじめて

2012年 小学6年 母方の実家で、一つ下の従弟と叔母がリビングの机にいる。学校の宿題を母親に教えてもらいながら取り組んでいるようだ。親戚が囲んで食事ができるほどの広い机に、コンパクトなスタンドの明かりを乗せ、ノートやらドリルやらを広げている。 …

触覚過敏のはじめて

「…のはじめて」 身体にまつわる変化や症状のあれこれ、覚えている中で最も古いそれの記憶を書き綴る。 2017年初夏 高校2年 冬服から夏服へと衣替えをした。夏用のスカートは短めにしてあるから、いつもよりスッキリと身軽で少し気分も上がる。 駅に着いて、…

2023/3/17 春

2023/3/17