rina ishitani

文 - ふみ -

食事制限のはじめて

2013年 中学1年 初夏

 

毎年夏はチューペットや氷を頬張る。もちろんアイスクリーム、ソフトクリーム、かき氷なども時々食べる。でも生理痛となってから迎える初めての夏、例年のように氷を頬張るとしばらく後にキツイ生理痛が来た。生理痛対策の基本のキ、体を冷やさない・冷たいものを食べない。という訳で、中1の夏以降冷たいものは中々食べれなくなった。

昼間にエアコンをつけない我が家で、冷たいものを食べないといのは耐え難い気持ちだった。食べたくて食べたくてよく冷蔵庫の前に立っては苦悩していた。時々耐え切れず小さい氷を食べたり、ハーゲンダッツ1つを10回以上に分けて食べてみたりした。その後生理の周期に関係なく必ず腹痛となる。自分を責めると同時に嘆きたくなったものだ。

外出時にもアイスを食べるか?と母に聞かれる場面がある。グググと唸る音がしそうな心で我慢をするのだった。今思うと怒りも幾分か含まれていたなぁ。でも我慢する時もあれば、我慢できない時ももちろんある。そういう時はやはり後になって自分で自分を叩くのだった。

 

なんにせよ、「食べること」に異常が生じるのは大きな問題だった。苦しいことだっただろう。私にとって「食べること」は「生きること」そのものだったから。

 

2023/3/31