rina ishitani

文 - ふみ -

2023/7/22 伝える

未だに『伝えることの意味』は分からない

だからこそ、これらの文を書いているのかもしれない

 

でも高校生の頃はもっと分からなかった

 

 

「痛い」とか「しんどい」とか

何気ない日常会話で、ちょっとした独り言で

ぽつりぽつりと零せばよかったのに

重い言葉としてではなく、流れる日々に乗せて

言えばよかったのに

 

ここからここは言わないと引いた一線の内側がどんどん増えて、膨らんでいき

気づいたときにはもう手が付けられず、固く口を閉ざした。

『言って現実がどうこうなる訳じゃない』

と、伝えることの必要性がわからなかった。

 

 

そんな自分に今言葉を送れるとしたら

「誰かのために、何かのために伝えなくていい。

自分のために言葉を紡いでいい。」

と言うだろう。

 

 

 

  弱さを明かすこと

  柔らかく受けとめて、通り過ぎること

  自分の心の声を許すこと

    それが今の私にとっての強さ。

 

 

2023/7/22